ツイッター凍結解除された/グラゼニ大リーグ編3巻買った
今朝、ついにツイッター本垢の不当凍結が解除された。詳細はnote(無料)にまとめた:
ツイッターアカウント凍結解除された|まきもgpfb|note
まあ凍結中は地獄だったので、今までのようにツイッターを楽しむ気にもなれないし、他のSNSでできた繋がりも大切にしていきたい。色々な人に大変助けられたし、感謝しかない。
また凍結されたらたまらないのと、きちんと残しておきたいので、感想などはここを使う。
というわけで、今日発売のグラゼニ大リーグ編3巻(電子版)を買って読んだ。
グラゼニは、アニメのシリーズ構成・全話脚本が、アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さん(探求中)なので、そこからハマって最初〜最新巻まで全部買っている(電子版)。
アニメのグラゼニについては、高屋敷英夫さん探求ブログに色々書いているので、こちらも興味があれば参照してほしい:
#グラゼニ カテゴリーの記事一覧 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡
アニメでも充分に可能性が示唆されて締めくくられた夏之介(本作主人公。左投手)だが、原作ではその後色々あり、ついに再渡米してメジャー再挑戦をしているのが現行のグラゼニ大リーグ編だ。今回はその3巻。
極力ネタバレは避けるが、やはり夏之介や周りの人々の泥臭く健気で、そして根底に誇りを失わないスピリッツは応援したくなる。
大リーグ編では、今までの左サイドスローから「絶滅危惧種」の左ナックルに武器を変えた夏之介のメジャー再挑戦が描かれている。
そんな中、あからさまに大谷をモデルにした二刀流日本人メジャーリーガー・王嶋と、夏之介が対決の時を迎える。
大谷…もとい王嶋は、モデル通り足も打撃も投球も人気も人格もルックスも文句なしの化け物。そう思うと、大谷vs夏之介、つまり現実なのに漫画みたいな人物と、漫画の主人公の夢の対決だ。これは興奮しないわけがない。詳細は避けるが、やはり興奮しワクワクした。
私は現実の大谷(グラゼニ世界では王嶋)も好きだし、夏之介も非常に好きだ。つまり私の「現実の推し」と「アニメ/漫画の推し」の対決が本巻で見られるわけで、なんとも贅沢な世界を堪能させてもらった。
あと、アメリカが舞台なのに、年齢による序列が日本とさして変わっていないのとか、夏之介の所属チームGM・カエサルが、日本人の持つ「根性」に理解があるのが面白い。
もともとカエサルはランドリー係からGMまで上り詰めた苦労人。アメリカ人だが、なんだかそんなところに親近感が持てるし、自らミットを構えて夏之介の投球を体感するなど、彼自身の「根性」も素晴らしい。
年齢や国の違いを乗り越え、野球で繋がる人間達のドラマはやはり熱いし、勇気づけられる。
アニメの感想でもちょくちょく書いているが、金への拘りだの自虐気質だののベールに隠れて、夏之介は非常に負けず嫌いで、誇り高く熱い男であると思う。また、一見卑屈なキャラ性で見落としがちだが、彼もまた、並外れた能力や技術を持ち、身一つで人生と「ゼニ」を積む「バケモノ」であり、そこは大谷と同じ。また、そういった「バケモノ」は「努力」も人の一千倍はしている。
アスリートが大金を稼ぐのはそれ相応の理由がある。もっと稼いだっていいくらいだ。
漫画/アニメではあるが、グラゼニは、現実のアスリートにも不思議とリスペクトを感じられる、現実と架空の架け橋たる作品である。今後も新巻が待ち遠しい。
2023/02/20色々/追悼:松本零士先生
今日もツイッター本垢(@makimogpfb)の不当凍結解除ならず。そこらへんはnoteに書いた:
そんな中、松本零士先生の訃報が走った。数年前、海外で倒れられて心配だったが、ついにこの日が来てしまった。
たいへんキャラクターメイキングや発想、デザイン力が秀逸な巨匠だったと思う。流石にリアタイ世代ではないが、銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトのアニメ映画が山程再放送されていて、慣れ親しんだものだ。
いつぞやか、松本零士先生が描いた銀河鉄道999のリューズの絵がバチクソにキマっているのが話題になって、こりゃ全ての絵描きやアニメーターがひれ伏すわと思った:
リンク:
https://twitter.com/PPPppppppQQQ/status/1312757292366852096?t=sqeGzhQHBTqAqj0Mic_MZQ&s=19
一方で、ユニークでハチャメチャな独身時代の生活も話題だった。その中でも、サルマタケ(あまりにも不潔な生活をしたため、脱ぎ捨てっぱなしのパンツからキノコが生えた)はあまりにも有名。
銀河鉄道999で、鉄郎が風呂嫌いで不潔なのも、そのあたりから来ているのだろう。
同じく銀河鉄道999では、ラーメンなどの、およそSFらしくない大衆グルメや文化が頻繁に出てきて、そこも面白いポイントだったが、そこも松本零士先生の飾らない部分が出ていた。
一方で、男のロマンや生き様にこだわる作風がファンから絶賛されているが、ハーロックなどの「理想の漢」は、自身の「弱さ」や「男らしくなさ」のコンプレックスを反転させた究極の理想像だったのではないかと思う。男はロマンや大志を抱いて激しく熱く生きろとは何とも現実の男性諸氏には窮屈で耳の痛い話でもあると、男性ではない側から見ると思ったりもする。
だから、鉄郎のような、そんなに美形でもなく風呂も入らないキャラを出し、大衆文化もマシマシに表現する。そんなところも、バランス感覚に優れた作家だったのだろう。
実は私は、あまり松本零士先生の漫画を読んではいない(銀河鉄道999あたりの傑作選くらい)が、読んでいた兄によると、未完で投げっぱなしの漫画も多いらしい。それは何とも勿体ない話だ。
また、アニメに恵まれた方だとも思う。どの松本零士先生デザイン/関与のアニメも、一流の監督/脚本/演出/アニメーター/音楽/声優に恵まれている。それだけ、「この絵/世界観をアニメにしたい」と思わせる無尽蔵の魅力が、松本零士先生にはあったのだろう。あらためて大きな存在を失った。今はただ、哀悼の意を表したい。